【書評】アリスの家 三条友美 おおかみ書房【レビュー】
SM劇画では高名な三条友美先生の、「少女」向け雑誌ホラーMに掲載されたホラー劇画をまとめたファン必携の一冊。
微妙に歪んでいるコマ割りの線、ホラーだから許さると思っているのか投げっぱなしのオチ、狂っているのにしっくりくる台詞、ステレオタイプすぎる女子高生像、レギュレーションの限界に挑戦するSM要素…お腹いっぱいです。
巻末の「さくひんかいせつ」 数ページですが読みごたえがあって好きです。
帰省で田舎に帰ったリビングで偶然手にしたホラーMでこの作品を見て、
何らかの目覚めを得た少年・少女が存在すると思うと、日本の未来は明るい。
基本情報
二〇一三年十一月三〇日 初版発行
著者:三条友美
発行人:千葉啓司
編集人:劇画狼
編集協力:白取千夏雄
発行所:おおかみ書房
コメント
コメントを投稿